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獅子ゆたんができるまで

ゆたんの基本形

生地(ゆたん) 本体

  • サイズは普通、200cm × 300cm が標準です。
    発注者のご要望に合わせ、多少変ることがあります。
  • 当社の生地・素材は、発色がよく重量感のある正絹浜ちりめん重目を使用しております。
    尚、染色加工・糸目友禅金加工はすべて、地元京都で職人による手作業で行っております。
  • 制作にかかる日数は、約 6ヶ月です。

前垂部分

  • 獅子頭のあご下の部分になります。
  • 前垂部分にも柄が入ります。
  • 前垂裏には、主に獅子組の名前、制作年月日等を染め抜きます。

獅子ゆたんができるまで

草稿師の方にA3用紙に鉛筆で草稿を描いてもらいます。
作品紹介の「源義経 合戦の図 2」の下絵です。
これの良し悪しでゆたんの出来映えが大きく変わってきます。

下絵師の方が草稿を基に実物大で紙に図柄を写していきます。
次の作業がしやすいように生地巾の通りに柄合わせもしていきます。
この下絵を実際の生地に描き写します。
生地に描いた細い線の上をきっちりとゴムで伏せていきます。
生地の両面からずれないように行います。(染めた時に染料が隣へ移らないようにするためです。)
獅子の髪の毛なども1本1本このように行います。
地入れ 1 … ゴムを生地に浸透させます。
地入れ 2 … 生地にムラなく均等に染まるようにふのりや豆汁等の溶剤に浸けます。

友禅(手挿し) … 柄部分に筆で色を挿していきます。
ボカシも入れていきます。
作品写真の中の「向朱雀 グラデーション背景」を染めています。
染料を定着させるため蒸しをします。
地色を染める前に柄部分に色が差し込まないように柄部分の上にロウを引きます。

地色を刷毛で引き染めしていきます。
写真はボカシでグラデーションにしています。
⑪ -5 裏側は伸子張りをしています。

地色を染め終わったら溶剤でゴムを落とします。
⑨と同様に染料を定着させるため蒸しをします。
最終整理をします。
金加工を施します。
 ⑮ -1 金箔
 ⑮ -2 金粉
 ⑮ -3 金筒(金で線を描いていきます。)
防水加工 雨や汚れを防ぐためにガード加工を施します。
最後に縫製して出来上がりになります。
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